2019/08/24 00:08

安全な食べ物ネットワーク オルター様から

現在出荷させて頂いている 自社の 
有機トマト 
の 硝酸イオン測定結果が出ました。

ご覧の通り、2PPM 以下
という非常に低い数値で、 適正な管理状態にある。
と判断頂きました。
(映像が横になったまま調整しても縦にならず見えずらくてすみません)


硝酸イオン 
については、問題点は、摂取量が多いと
体内に取り込んだ際に
赤血球と結びつき、メトヘモグロビン血症として、
酸欠状態(ブルーベイビーが有名)になることと
発がん性物質(ニトロソアミン)となる可能性がある
ということ

硝酸イオン(窒素成分)は、
作物の生育には不可欠なものです。
ただ、多すぎることが問題なのです。

問題は、作物の体の中で、
この窒素成分が、
代謝
によって
アミノ酸やその他さまざまな有用物質に
変わらずに、大量に硝酸イオンの形で
作物の中に残ってしまう

ことなのです。


私共では、こうした状態を避けるために
有機認証農家ですので、
勿論、化学肥料は使用しませんが、
堆肥も含めて、有機質肥料の使用料や使用方法については
問題が無いように、

むしろ積極的に作物の代謝を促進させ
硝酸イオンが
栄養価(ビタミンC、リコピン等の抗酸化物質、そして糖度など)
に代わって行くような肥培管理を目指して
栽培を行っています。

書くのは簡単ですが、
とても難しい課題で、
試行錯誤しながら栽培を続けております。



通常は、収穫量を増やすために
硝酸イオンの元となる
非有機農家の方は
尿素や硝酸態の窒素
そしてリンとカリ肥料も含めた化学肥料
(一部有機体の窒素も含めた肥料)
を追肥されている様です。


ありがとうファームでは
まずは、美味しさと栄養価、
勿論、安全性
これを最重視して栽培をさせて頂いています。

それは、食べ物は 
換金商品(が目的の第一)ではなく、
人の命を繋ぐものであり、

食べるということは、
他の命をいただくことである
(その結果、お客様が喜び、その喜びの対価が売り上げになる。と考えています)

(だから「いただきます」「ごちそうさまでした」という言葉があるのだと考えています)

という考えが根本にあるからです。


昨年からは、こうした考えをより進めて行くために
「断根栽培」というものにチャレンジをしています。

昨年は、酷暑もあり、うまく行きませんでしたが、
今年は少しずつ成果が表れ出している様にも感じています。


このような考え方と取り組みを継続させて頂いていることもあり、
今回のトマトは、
当初からお客様の反応もよく、
リピートのお客様が少しずつ増えてきています。

硝酸イオン結果から推測される、
窒素成分が、糖分や酸味(クエン酸)
そしておそらくビタミンやリコピン等に
代謝が進んでいるのではないか
と考えています。

それを確認するために
今月末くらいに、
トマトかミニトマトを
野菜の健康診断
(硝酸イオンの値、ビタミンC、糖度、抗酸化力の指標で検査するもの)
に出したいと思っています。



オルター様について

今回、といいますか、
毎年作物毎に、硝酸イオンの検査をされる 
オルター様は、
食品や生活関連商品にわたって幅広く
非常に厳しい基準を40数年前の市民活動から積み上げ
現在に至っており、知る人ぞ知る存在です。

ある取引先様から、
「あのオルターさんに出されているんですか?
でしたら安心ですね。」
というお言葉もいただいたことがあります。

具体的にはお調べ頂ければと思いますが
農薬の使用などは論外としても
肥料や堆肥までも厳しい基準があります。

放射能検査も
セシウムで、検査基準が0.5bq/kgで
肥料の検査を求められます。

ちなみに
政府が福島原発事故以降に変更した基準は、
食品で100bq/kg未満(で現在も流通しています)

それを肥料のレベルでこの水準で
検査を求められます。

検査の結果が基準以下でないと、田畑に撒かないでください
撒いた場合には、その田畑でできた農産物は
オルターでは取り扱いできません。

となります。

昨年、たい肥を検査した結果です。


大変なことが多いですが、頑張って
美味しく、食べる方の命につながる
お野菜を栽培してまいります!