2023/12/16 23:18

私たちの扱う野菜は病気を治す野菜です。

その言葉を初めて聞いたのは、取引先の代表者のスピーチだった。
そんなことができたらすごいな。
そうなれたらいいな。

その時にはそうした程度の気持ちだった。


土の微生物性や化学性、そして栄養価を調べていくうちに、
少しずつ自分たちの存在意義とは何かを意識するようになった。
その中で、日本人の死因の第一は癌であり、
私自身の父親も肺の腺癌で闘病し他界した経験から、
病気も闘病も本人だけでなく、家族にとっても心身ともに大きな負担であることを
実感し、特に看病をしていた母親は、父の死後も数年、後悔を引きずっていた様子だった・・・


そのような経験の中で、もし自分の栽培する野菜が人様の健康をよりよくし、
ましてや病気を治せたら・・・

そんな動機が芽生え大きくなっていた。


土壌分析、施肥、土づくり、そして野菜の健康診断(糖度、ビタミンC、抗酸化力、硝酸イオン値)
この流れの中で、自身の栽培する野菜の結果から土づくりを振り返り、
もっとこうしたら栄養価が上がるのでは?
という仮説とトライを何年か繰り返している中で、
NPO法人アースアズマザー山本理事長のアドバイスを思い出し、実践。
するとビックリするような結果が小松菜で出た。



2020年コンテストで小松菜部門で最優秀賞、
そしてまさかの全部門でのグランプリ受賞

そうそうたる農業者が壇上にいる中でのことで大きな戸惑いと嬉しさが混在する瞬間だった。

2023年、4年連続で小松菜部門での受賞
そして、再びまさかの全部門での2度目のグランプリ受賞
有難く有り得ないことだと、
支えてきてくださった皆々様に感謝していますm(_ _)m
ありがとうございます。



人間の腸と腸内細菌・免疫のことと
土の中で作物の根っこと根圏微生物との関係性、
そして、人の健康を左右する免疫と自律神経の関係性
こうしたことにも興味や面白味を感じている。


人間など生き物は、いわゆる化学物質(食品添加物や農薬など)異物は体外に排出する機能を持っているが、
排出するには、ミネラル含めて有用な栄養素も消費してしまう。


簡単便利を求めすぎた代償として市場に溢れる添加物が含まれた食品。
1つ1つは、行政から安全性を許可されたものではあるが、
組み合わせて使用された場合(通常、加工食品などには複数の添加物が使用されている)
組み合わせによっては発がん性のある物質に変化してしまうことも実際に報告され、
アメリカでは使用を禁止されていたり、更に厳しい基準のEU諸国では日本で使用できる添加物が
使用できない場合も多い。


癌をはじめ、多くの病気は食源病である。個人的にはそのように考える。

だからこそ、異物である化学物質を取らないに越したことはないが、
現状の日本での食生活ではなかなかハードルが高い。
皆、真面目に一生懸命に働き、学び生きている。
そうした方々に 病気の不安ではなく、健康の喜びを得て頂きたい。

そうした想い、それを野菜や加工品で実践できてこそ、私たちの会社が社会から求められる理由
になる。

存在意義。

それをしっかりと確立してゆきたい。

そのような想いで栄養価の高い作物栽培に取り組ませていただいています。